【映画】高台家の人々
【芝居】ソラリス。
東京蒲田 ソラリス。
PANGEA
島を精神世界に見立て、
多重人格者の治療を
具現化した作品。
最初に、セラピストが
砂浜に倒れている。
それを、島の住人が起こす。
(助けはしない)
セラピストは、契約書を持っている。
それに、島の住人がサインすれば
人格統合に同意したという
意味合いになり、正式に治療ができる。
ただ、島の住人(大神みさきの人格たち)は、
一度外にいるセラピストに人格統合に
失敗されてさらに人格分裂が
進んでしまった過去があり
なかなかセラピストを信用しない。
そんな状態なのでセラピストは
困ってしまう。
元から気が弱いのもあるが、
そして、元セラピストである
北条先生から催眠をかけられ
セラピストは自分が誰であるか
一瞬忘れてしまう。
※なぜ前任のセラピストの人格が
みさきの中にいるかはこの時点では不明。
催眠で我を忘れたセラピストは
補佐の岡田(女)から、
冷静になるよう諭され
我にかえる。
【芝居:演劇祭】双身機関
場所は池上邸 3㍍×4㍍くらいの箱
最初は倉の外でも、ゆっくりと動いている女優さん(みすずさん)がいて、倉の入り口に俳優さんが開演時間まで白塗りをしながら座っていた。時節、「天気がいいですね」と聞いたりしている。
倉の入り口が閉まり、白塗りの人たちがお経(がしゃくしょじょう)を唱え始める。落ち着いたところで、「最近、悪い夢を見る光の差さない谷底の村で暮らしている夢だ。我輩は夏目金太郎。金ちゃんと呼ばれている。通称、夏目漱石と呼ばれている。(あくび)最近の我輩の悩みはこれである。最近講演会に呼ばれて、文明開化について話す機会があるが話始めてものの10分で、寝てしまう。これをどうにかしたい。とりあえず、今は寝ることにしよう。」
と言って主人公(漱石)は、寝てしまう。
すると、夢の続きのように白塗りの役者たちが動き出す。
すると、等間隔に箱を置いて、その上に座った役者たちが、伝言ゲームのように決められた用事を隣の人に相談する。ただ、毎回内容は正確に伝わらず間違って次の人へ次の人へと繋がって、村長のもとには全く最初とは異なった内容が伝わり、村長の伝えるアドバイスも噛み合わないものが最初の人へ逆の流れで伝言される。
次に、形容詞を片方が言って、片方が名詞を答えるゲーム。相撲のように勝負が行われた。
そこで一旦、夢がもう一人の夏目に代わる。
台詞は最初の夏目と同じ。そして、寝てしまう。
すると、何かをスコップで掘る人々が登場する。みんな土を堀り何かを探しているが、何を探しているかは知らずにいる。ただ、探すものを誰も知らないという状況をみんな認識していない。(会話には出てくるが)
作業途中、休憩時間がありお茶を出すおばさんと、作業員の雑談。長野のご当地ネタが出てきた。蜂の子など。
一番上手い俳優さんが、遅れて参戦。
みんなにボコボコにされる。
次に、思い思いに箱を持ちバラバラの場所へ移動に、エアロビクスのように箱の段差を登ったり降りたりしている。最初は軽快だが時間の経過とともに、ゆっくりになり
足が上がらなくなり、腰が曲がっていく。老いていく。
みんな老いて、箱の側に倒れていく。
第3の夏目登場。台詞は前の二人と同じ。
また、夢の中に入ってしまう。
第1の夏目と第2の夏目が、演説を始める。お互いがお互いを自分が本物で、相手が偽物といい始める。夏目漱石の作品の一辺を諳じる。お互いに。それでも、お互いに主張してそこに周りの役者が便乗して、混沌とする。
【気になる】
伝言ゲームの最初の人が、カンペを持ったままで、6人いる役者のうち4人が台詞を立ててなかったので、言葉が伝わってこなくて伝言ゲームがパフォーマンスとして、成立しなくなっていた。
掘るマイムが雑で、ちょっと分かりにくかった。もう少し丁寧にやってほしかった。
ハンカチを堀当てた人に、幸せの黄色いハンカチですか?と何度も聞いてる人がいて、面白かった。言葉のチョイスって大事♪
段差の登り降りだけで時間の経過がわかる表現が美しかった。