【演劇】人間ども集まれ
いやぁーー。素晴らしかったです。
TCアルプの作品はいつも何かに挑戦されていて、その挑戦をやりきっていて気持ちいいです。
今回、私が挑戦と感じたのは
1.LGBTQなどの性に対する価値観
2.今の人たちがこれからの現実とどう向き合うのか。
3.プロジェクターを使った3D映像による演出
1.はそもそも手塚治虫さんの人間ども集まれという作品自体が人間の性を扱ったもので、それを公演すること自体すでに挑戦と思いますが、個人的には長野という都心よりもちょっと固い価値観がまだ主となっている場所で、同性同士のキスシーンを入れてくれたことに感激しました。
小劇団では、長野ではゲテモノになってしまいそうなところをまつもと芸術館のTCアルプがやってくれた!長野の価値観を突き抜けた!と感じました。
海外や都心ではもう当たり前のことで今更な内容かもしれませんが、見たところ中高年のお客様が多い中で芸術館がやったということが私としては衝撃でした。
これからの時代は、人間が人間である意味をいろんな角度から考えさせられるようになるとなんとなく感じています。
その終わりなき問いの門の前に、始まりにすぎない部分にお客さんが立たされる素晴らしい作品だと感じました。