仕事と芝居と私

日々のインプットを忘れないため。また、少しでもこちらで発信した内容が誰かの力になったらと願って、綴らせて頂きます。

【曲】持ち歌一新

今日は久々に一人の時間ができ
ipodの中身を一身しました。

常に同じ自分でいることはないと
実感する時間です。

前に選曲したときは入れた曲の
どれも大好きだったのに
時間が経つにつれて
選曲した時の自分とずれてくる。

ずれが許容できる範囲ならいい
けれど、大体周りの人に合わせたか
自分に合わせたかバランスが
曲に、よって偏っている。

自分が好きで選んだ曲は残るが
●●さんが好きそう、聞かせたい
って選んだ曲はその人と付き合いが
薄くなるととたんに聞かなくなった。

あと、その頃はまっていた
アニメか何かというのもある
ブームが過ぎると熱もあくなる。

今、私は何を大切にしているのか
今の自分を見つめ直す大切な時間だ。

【唐組】秘密の花園

昨年に引き続き2回目の唐組。

やはり、赤テントを見ただけで
ワクワクする。今年も夏が来たんだと
実感する。

何故か少しの背徳感があり、今回も自分がこの世界観を許容できるのかという、不思議な緊張感が漂う開演前。

役者さんのマイクのいらない
通る声でアナウンスが入り、
何を魅せてもらえるのかと
期待が膨らんでいく。

昨年の大雨での公演は
長野でちょっとした伝説になり
今年もすごいものが見れるのでは
とワクワクする。

やはり、役者さんの気迫が
すごい!!

何に挑んでいるんだろう?

まるで、目に見えない怪物と
闘うようのにずぶ濡れになりながら
役者さんは唾やら何やら
色んな汁を撒き散らして叫び続ける。

その叫びは、いったいどこへ
向かうんだろう。
どこに到達するんだろう。

熱い夏が始まった

【美術館】ジブリ立体展示会

21日。ジブリの立体建造物展示会に行ってきた。

高畑勲さんや宮崎駿監督の
言葉には真実が重く深く
浸透していて、展示も見ごたえが
あったけれど、展示横の言葉に
色々と考えさせられた。

宮崎駿さんは建物と地面の
接地面が気になるという文があり
いかに深く説得力のある形で
そこにものが存在しているかで
リアリティーが変わる

という話だった。

建築家の方の言葉もあり
宮崎さんの作り出す建物は
『ありそうでないもの』
『頑張れば作れそうなもの』
でできているという話があった。

材料はお金はかかるけれど
ちゃんとこの世界にあるものが
合わさってできている。

だから、見たことがあるようで
ない異世界がそこにある。

芝居も同じような言葉を
聞いたことがある。

『そんな人もいる』と
お客さんに思わせたら勝ちだと

勝ち負けではないけれど
いかにお客さんに世界観に
浸ってもらえるか

説得力、リアリティーを
感じてもらえらかに通じる気がした。

また、折を見てもう一度
展示を見に行こうとおもった。

極めた人の言葉には
何かしらの真実がある。

そうおもった。

また、ジブリの感性は
田舎で暮らしてきた自分に
すごくあっているとおもった。

私は『つくもがみ』を信じている。
そして、山を森を木を土をとても
愛しているというかそれなしでは
生きていけないと思う。

それが、私の原点だと感じる。
ずっといた場所じゃないけれど
実家の空気が大好きだと

その気持ちを一生
忘れたくないとおもった。

【映画】世界から猫が消えたなら

今日、レイトショーで素敵な作品に出会えた。FBでも少し触れたが、あまり色々書いて無粋な人に余計な詮索や突っ込みをされるのは萎えるので、ここで深く綴っておく。

命と世の中のものを天秤にかけるというベタだけれども、何が大切かを浮き彫りにする綺麗な作品だった。

とにかくやさしい。
この世は残酷。だからこそ美しいー。
そんな言葉が頭を過った。

私は何を大切にして生きているのだろ?

そして、母や父、家族を想った。
とくに母。いつも私が凹んでいると、何も言っていないのに母から連絡をくれたり、欲しいものを言っていないのに、ピッタリなタイミングで買ってきてくれたり。

ほんとに、すごい。
母ほど家族のことを考えている人はいないだろうと思う。偉大で、とても越えられない人だ。いつか、この恩返しができたら。

また、両親が受け入れてくれているから、私は長野市で仕事をして、芝居を続けられる。

やっぱりKENJI は両親に観てほしかったと思うけれども、それでも両親は私が言わなくても勝手に頑張り、全力を尽くしただろうことを知ってくれている。

だから、今回のことが次に繋がるよう
また、色々な人に観てもらう機会を作れるよう頑張ろう!

そんな風に思いました。




【宮沢賢治】KENJI終えて

今回の舞台を終えて、自分はどういうスタンスで芝居していこうかという機会を沢山もらいました。

稽古期間中は身体的にも精神的にもギリギリを責めて、本当にできるのか。いや、やるしかない。と自分に言い聞かせる毎日でしたが、やりきった達成感は大きいです。

お客さんからは沢山の温かいメッセージをいただいて、本当に最後までやってよかったと、強く感じています。

ただ、共演した方からはけっこう厳しい言葉を頂き、落ち込んでいましたが、時間をおき少し冷静になってくると相手のいうことも一理あると感じました。

けれど、私の中に流れる感性は私のもの。感性がないなんて言わせない!!私は自分で自分を守り、磨いていこうと今回の公演を通して、強く感じました。

また、共演した方の中には手放しで応援して下さる方もいて、私が届けようとしたものを受け取って下さった方もいることを、本当に有り難く思います。

私の芝居人生は、まだまだこれから!!
沢山のいい芝居、いい役者さんに触れて、
さらに技術と感性を磨いていきます!!

【宮沢賢治】KENJI

まだまだ、掴みきれないけれど
スローで自分の動きを
丁寧に見ていく感覚が面白い。

色々考えているが複雑なものは
スローの中では間に合わない。

どんどん考えは鋭利に
動きは選定されてシンプルに
なっていく。

複雑は程、分かりにくく
意識が拡散していく。

もっと鋭利に観る人の
心奥深くに届く刃がほしい。

【芝居:宮沢賢治】 氷河鼠の毛皮

 芝居の稽古前にある程度、内容を把握しようと思い。知り合いに薦めてもらった『氷河鼠の毛皮』という作品を読み、また朗読を聞きました。

 初見では呑み込めない部分も多かったが、何度も読み聴くうちに「豊かとは何か」「動物保護」「人の生き死に」など短い中にもメッセージが詰まっていると感じました。

 

 熊本での震災があった今だからこそ、伝えられることがある。そう感じます。芝居をただの娯楽としてでなく、人に力を与えたり視点を変えるための一つの手段として、浸透していってほしいと思っています。

 稽古がとても楽しみです!まだどの役になるか分かりませんが、形にしていきます!